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 「木のえほん」を読んだとき、シンプルでほのぼのとした物語の内容とともに、木の手触りの良さになんとも言えない懐かしさを覚えました。手に伝わる心地よさだけでなく、智頭杉が持つ力強さを感じます。これは子どもたちにとってとても良い影響があると思います。幼少期は、感覚や感性が育まれる時期。子どもたちが興味の赴くままにこの本を楽しむ姿が思い浮かびます。カラフルな絵を目で見て、読んでくれる声を聞き、手で触り、匂いを嗅いだり。良い素材だからこそ安心して、まさに五感で楽しめるのがこの本の良さだと思います。

 小学校の校長を務めた頃、子どもたちの発想力・創造力にはいつも驚かされました。大人が読んでも気づきが多いのですが、子どもたちは大人の常識にとどまらず、「これはなんだろう」「この続きはこうなるかも」と頭の中でストーリーをどんどん膨らませることでしょう。子どもも大人も、想像の世界に連れ出してくれる本だと思います。